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Mana LAURENT
2022年11月29日読了時間: 3分
船出
レシピというものは正しく辿れば目的地に導いてくれる、地図に似ています。更にこれが製菓の技術となれば、特定の素材に一定の条件を加えることでどのような変化をもたらすかと言う明白な答えがそこにあります。しかしこれは出発点でのほんの少しの誤差が、最終的に全く違った場所に辿り着いてし...
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Mana LAURENT
2022年11月28日読了時間: 2分
フルーツケーキの長い一日
私は幼い頃から数字の世界に全く興味がありません。数学はおろかそれは算数の時代から、数えることから逃げ続けた人生でした。 のらりくらりと数字を見て見ぬふりの日々でしたが、うっかり写真の道を歩き始めたがために、避け続けていた運命が唐突に目前に現れたのが、撮影助手の時代です。...
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Mana LAURENT
2022年11月27日読了時間: 3分
ラム酒漬けのドライフルーツ
昔はレーズンと言えばオイルコーティングが施されていたので、お菓子に使用する前に熱湯を回しがける工程が必ず見られました。 最近の、特に製菓用として販売されているドライフルーツにはオイルがかかっていないので、この手間を省く事が出来ます。...
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Mana LAURENT
2022年11月26日読了時間: 3分
英国式フルーツケーキ
明治生まれの「先輩」三好正人氏が、故宮川敏子先生の元に学ばれていた経緯が事実となった今、その製菓技法の基礎はフランス菓子にあった、と言う事は明白です。 相原一吉先生は宮川先生の元で助手を勤められた後に渡仏され、一層フランス菓子に造詣を深められましたから、私達のような相原先生...
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Mana LAURENT
2022年11月25日読了時間: 2分
『暮しの手帖』5世紀21号
「料理・写真 ローラン麻奈」という奇妙なクレジットは誤植にあらず。本日より発売の『暮しの手帖』5世紀21号、「おじいちゃんのお菓子と型」中で、私は三つのお菓子を作りました。 これは文筆をする友人渡辺尚子氏から、ある人の製菓道具を譲り受けた事により始まります。...
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Mana LAURENT
2022年11月20日読了時間: 2分
舘野真知子さんの思い出
写真を生業とするようになってから、私のホームグラウンドとも言える雑誌『ミセス』が2021年に休刊するまで、沢山の人との出会いがありました。 舘野真知子さんのキッチンスタジオに初めて伺ったのも『ミセス』の料理ページの撮影でした。スラリとした長身にショートカットの、笑顔でなんで...
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Mana LAURENT
2022年11月19日読了時間: 1分
サワーブレッドにバター、イクラ。
そろそろ使い切らなくてはと思っていた中途半端な量の残った種類様々な小麦粉を、全て併せてみたらば発酵、力強く、大変酸味の効いたサワーブレッドとなりました。 この酸味の効果は意外な所に現れ、薄切りにして両面をよく炙ったブレッドの表面にバターをたっぷりなすり付けると、この酸味とニ...
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Mana LAURENT
2022年11月14日読了時間: 2分
果物綺譚 其の二「 プルトンの柘榴」
古代の神々の物語が現代に至るまで人々を魅了し続けているのは、人間と言う生き物が備えるパーソナリティのあらゆる純粋なパターン、それらがいっそう劇的なカリカチュアで描き出されているからなのかもしれません。 藤沢の叔母の家には中庭に一本の柘榴の木がありました。寡黙で優しい叔父が庭...
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Mana LAURENT
2022年4月15日読了時間: 2分
雨の日の小さな旅
雨音と共に目覚めると少しほっとしませんか。 朝、少しずつ意識が明瞭になるに連れて聴覚が雨の音を捉えると、今日はやみくもに快活に過ごさずともよろしい、と許しを得たようで妙に伸び伸びとした心持ちになります。 写真のレディースマントルはもう随分以前に、六月のスイスの草原で撮影した...
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Mana LAURENT
2022年4月11日読了時間: 3分
Red Velvet Cake
今年の夫の誕生日ケーキはレッド・ベルベット・ケーキです。アメリカでは親しみ深いこのケーキを、フランス人の夫はヴィクトリア朝にまで遡って断固イギリスのものだと主張しますが、その辺りは有耶無耶にしておく方が無難でしょう。せっかくの誕生日ですから。...
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Mana LAURENT
2022年4月2日読了時間: 5分
ピクニックとお弁当俯瞰
満々と花を抱えて悠然と立つ染井吉野も、春の雨と共に去る頃、東京中の人がそわそわしています。朝から玉葱のタルトを焼いていると「切って持って行くでしょう。その方がプラクティカルだからね。全部は要らないし」と夫。私は「そうね」とだけ応えます。...
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Mana LAURENT
2022年3月26日読了時間: 4分
雛の御膳 其のニ 桜餅こもごも
緋色の河津桜も散り、染井吉野の蕾が怪しく色付き始め三月も終わります。凍てついた大気は雨に変わり、風強く、暖かい陽射しに油断した心身に北風が嘲るように斬りつける日も。春は動揺の季節です。 過日には、迂闊にもiPadをアップデートしたことにより愛用のテザー撮影のシステムが崩壊し...
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Mana LAURENT
2022年3月23日読了時間: 4分
果物綺譚 其の一「 レンブ」
南国の果実。写真上部から、アセロラ、二色のパッションフルーツ、パイナップル、島バナナ、マンゴー、レンブ、シークワーサー。 私の最初の故郷、人口三百人程度の小さな南の島、竹富島は沖縄本島から更に南西へ飛行機で四十分程、八重山諸島の玄関口である石垣島の港からは高速船で十分程度で...
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Mana LAURENT
2022年3月21日読了時間: 2分
『スパイスキャンプ』撮影後記その二
『スパイスキャンプ』薫る至福のスパイス料理 伊藤一城著 文化出版局より発売中 午前4時。秋口に差しかかり遅い夜明け前の五光牧場オートキャンプ場には、早起きの鳥達のさえずりが響き始めます。撮影初日の前日は雨。土砂降りの中決行した撮影の為にドロドロになった撮影機材達を夜中まで手...
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Mana LAURENT
2022年3月14日読了時間: 3分
雛の御膳 其の一 UDO問答
今年は冬の寒さが殊更厳しく、三月三日の雛祭りには桃の花がきれいに開きませんでした。あちこち桃を訪ね周った挙句、通りがかった入谷の植木屋できれいな紅白の木瓜(ぼけ)を見つけ、落ち着いた次第です。 床の間のある家に住むようになってからと言うもの、四季の行事のしつらえが益々楽しみ...
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Mana LAURENT
2022年3月12日読了時間: 4分
『スパイスキャンプ』撮影後記その一
『スパイスキャンプ』薫る至福のスパイス料理 伊藤一城著 文化出版局より発売中 「伊藤さんて、一体何者…」 秋の西陽がかっと照り付ける五光牧場オートキャンプ場の広大な草原で、焚火に向かい一心不乱に料理する伊藤さんにカメラを向けてチャンスを狙っていると、傍に居た編集の浅井さんが...
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Mana LAURENT
2022年3月11日読了時間: 3分
CREA 22年春号 ローラン家登場
クレア春号のテーマは「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。私達ローラン家も「日仏ハイブリット暮らし」として登場しています。 扉の写真はアペリティフ、前菜の大皿。鶏レバーのパテ、ソシソン・セック、グリッシーニに生ハム、オリーブ、青唐辛子のピクルス、バター、揚げた茄子に、茹でたさ...
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